
"Hảo Hảo" はご存知のとおり日本の "エースコック" のベトナム現地法人 "エースコックベトナム"
の製品です。”エースコック” は、1993年に投資認可を得てベトナムで創業されました。因みに製造業で第1号は確か1992年の ”コンフェクショナリーコトブキ”
であったかと思います。(今、"HaiHa KOTOBUKI" のお店を街でたくさん見ますね。)従って、”エースコックベトナム”
は、日系直接投資ではかなり初期の企業の一つです。"Hảo Hảo" のヒットまで10年近く大変苦労をされたと聞きます。今、ベトナムの即席めんのマーケットシェアは50%を超えるそうで、ベトナムから第三国へ輸出もされているそうです。
ベトナムの人は、意外に "Hảo Hảo" が日系メーカーの製品であることを知らないですね。以前、”エースコックベトナム”
のブランドが "Vina Acecook" と言っていたせいもあるかもしれませんが、「これは日系メーカーだよ」 と言っても
「そんなことはない!! ベトナムのメーカーだ」 と頑なに言われることがよくありました。日本人でも知らない方が少なくありませんでした。キャラクターが日本と違うせいもあるかも知れません。日本の
”エースコック” のキャラクターは "豚" を擬人化したものですが、ベトナムのキャラクターは可愛い男の子(または若い男性?)のコック姿のキャラクターです。日本以外の国向では
キャラクターが ”豚” では宗教的に良くない国があるからと聞いたことがあります。
モノは変わりますが、ベトナムでよく見かけるブランドに "FUNIKI" というものがあり "フニキ"
と読むそうです。エアコンのブランドですね。これは反対に、日本の会社の製品という人がとても多いです。「日本にはこのようなブランドは無い。だいいち
”フニキ” という日本語はおかしい。」 と言うと、これも頑なに 「そんなことは無い!! 日本のメーカーだ!!」 と言われてしまいました。「だってお店で日本のメーカーというから買ったんだもん・・・」
と言う人も。実は ”Hòa Phát" というベトナムの大手鉄鋼メーカー系列の電機メーカーの製品で、”Hòa Phát"
は、大きな財閥のような企業グループですので、ベトナムの人でこのブランドを知らない人はいないと思います。なのに "FUNIKI"
は日本のブランドとして多くの人に信じられているのが不思議です。最近の "FUNIKI" のエアコン製品には、室外機に ”FUNIKI"
ロゴとともに ”Hòa Phát" のロゴやマークが一緒に描かれていますので、今は認知されてきてきているのかと思います。
ベトナムの人はまだブランドに弱いと言われますが、ブランドイメージというものの大切さをあらためて感じます。結婚式用のウェディングドレスでの記念写真を
”Louis Vuitton" のロゴの前で撮ったりしてますね。(ブランドと言えば、もう一つ秀逸なのは、”Louis Vuitton"
柄のバイクのシート、勿論偽物ですが、ちょっと格好いいですね。”Louis Vuitton" が公式を作ればいいのに・・・。まぁ作らないか・・・。全然要らない話でした。)
「FUNIKI」というブランド名、日本語擬きと思いますが、日本語として考えると違和感がありますね。何故こうなったか?私は理由を知りません。ベトナムの人にいろいろ聞きましたが、わかりませんでした。私は
" FUN - IKI(雰囲気)" と言いたかったのではないかと思うのですが・・・。日本語でエアコンのことを正式には ”空気調和機”
と言いますので、"雰囲気” ある感じの良いブランド名かと思うのですが・・・。どなたか "FUNIKI" の由来をご存知でいらっしゃいましたら教えて下さい。
写真はまた関係ない写真です。即席めんのことでしたので、乾物や食べ物を扱うお店や商売の ”雰囲気” の写真を集めました。
